金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法

ジュエリーやアクセサリーに使用される金属で、変色しにくい金属の代表として、ゴールドやプラチナがありますね。

お手入れが全く必要ない、なんて唄い文句でゴールドやプラチナの優位性を説明しているサイトも多々見かけますが、本当でしょうか?

今回は、ゴールドやプラチナの特徴や、ジュエリーに使用する素材についてご説明をしてまいります。

K18やプラチナのジュエリー「NOお手入れで大丈夫」は、ウソ!

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法

最初に答えを言ってしまいますと、ジュエリーに使用するプラチナやゴールド(18金、14金、10金)はお手入れしなくても変色しませんは全くのうそです。

確かに、プラチナや金自体は、耐蝕性に非常に優れた金属で、酸にもアルカリにも強いため、汗をかいても温泉に入っても変化しない金属ですが、あくまでも純度100%の状態「プラチナ1000」や「24金」の状態での事を指します。

ですが、プラチナ1000や24金は、ジュエリーとして使用するには大変柔らかく、日常使用するジュエリーとしての強度が出せなかったり、繊細なデザインのジュエリーを作ることができないんです。

そのため、別の金属を混ぜることで適度な強度を持った、素敵なジュエリーに仕上げることができるのです。

ですので、長くそのジュエリーと付き合っていくためには、使用後の簡単なお手入れや、定期的なクリーニング等が必要になってまいりますので、くれぐれも「プラチナだから、ゴールドだから手入れは必要ない」等と考えず、お手入れくださいませ。

自宅でできるジュエリーのお手入れ方法、日ごろの手入れが長持ちの秘訣

金やプラチナのジュエリーが変色する原因は?

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法

前述した通り、プラチナ1000や24金のジュエリーに関しましては、お手入れをしなくても基本変色しないと思っていただいて大丈夫でしょう。

繊細なデザインや女性らしさのデザインを多く求めることはできませんが、お手入れをしなくても良いという点ではありといえばありですが、強度が弱いので、取り扱いにはご注意ください。

24金やプラチナの特徴として”金とプラチナは、他の物質と反応しない安定した金属であり、酸化は起こりえない”どちらも「王水」と呼ばれる、濃塩酸と濃硝酸を混合して作る特殊な溶液以外には溶けないほど安定しています。

そのため、ジュエリー以外にも日常に使う様々な電子部品や、車の様々な部品などあらゆる分野で金やプラチナが使用されております。

そういった意味で、金やプラチナが貴金属と呼ばれるのは、希少で高価である上に酸化などによってさびないためです。

ジュエリーやアクセサリーが変色する原因

では、なぜジュエリーの金やプラチナは変色を起こすのでしょうか?

その理由は、ジュエリーに使用するプラチナやゴールドは、強度を出すために、別の金属を混ぜて、宝飾品として加工のしやすい状態に加工します、いわゆる割金というものです。

その割金に使用した金属が酸化して変色することが、プラチナやゴールドのジュエリーが変色する原因となってまいります。

一般的にジュエリーやアクセサリーが変色する原因として、空気中の酸素や、ご自身から出る汗や皮脂、シャンプーやせっけんなどの科学薬品、温泉の成分に反応することで変色が起こると言われております。

そのため、日常使用した後に外してそのまま放置して長い期間使用しなくなったり、ジュエリーを着けたまま温泉に入ってしまったり、お風呂に入ってしまったりしていると、徐々に酸化が進んで変色してしまうといった感じです。

純度の低いプラチナや金ほど酸化しやすいので、変色しにくいジュエリーやアクセサリーを身に着けたい場合には、金であればK18以上、プラチナであればPt900以上のものを選ぶとよいでしょう。

プラチナやゴールドの純度について

プラチナであれば指輪やペンダントトップはプラチナ950-900(プラチナ95%-90%+パラジウム、ルテニウム、イリジウム等)、チェーンであればプラチナ850(プラチナ85%+パラジウム、ルテニウム、イリジウム等)と用途によって変化します。

金については、カラーにより割金として使用する金属が様々異なります。

ホワイトゴールド(金+パラジウムやニッケル)※ニッケルは金属アレルギーを起こしやすいので、ホワイトゴールドには注意が必要です

イエローゴールド(金+銀と銅)、ピンクゴールドは(金+銀と銅とパラジウム)

といった感じで割金が混ざっており、又上記に加えて、金の量を調整することで、K22(金91.7%)、K20(金83.5%) 、K18(金75%)、K14(金58.5%)、K10(金42%)等のゴールドとして加工いたします。

基本的には割金の割合が多いほど変色しやすい金属と思っていただければ大丈夫です。

変色してしまったらどうすれば良いの?

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法

安心してください、プラチナや金のジュエリーが変色してしまった場合でも、ちゃんと元の輝きを取り戻すことはできるんです。

こちらでは、お手持ちのアクセサリーが変色してしまった場合の対処法や注意点をご紹介します。

ジュエリーが変色してしまったときの対処法

①中性洗剤で洗う

まずはこの方法を試してみてください。

.中性洗剤(食器洗い洗剤)を溶かしたぬるま湯にジュエリーやアクセサリーを度合いに応じて10分~30分程度浸す

※このとき、冷水ではなくぬるま湯を使うのが大切です。冷たい水を使いますと、汚れが固まって落としにくくなってしまい、熱湯ですと石によっては割れてしまうことがございます。

.もういちどぬるま湯でしっかりとすすいでください。

.最後に柔らかめの布でしっかりと水分をふき取ります、これで軽めの変色であれば落ちるはずです。

注意点として、宝石の中には、中性洗剤が付着してしまうとくすんでしまうものがあります。硬度が高くて強い、ダイヤモンドやルビー、サファイア、トパーズなどは大丈夫なようです。
エメラルド、ターコイズなどは避けましょう。
洗剤がなくとも、水につけるだけで変質してしまう宝石もあります。オパールやさんご、真珠、琥珀(こはく)などの宝石は自分で洗わないようおすすめします。

②専用クリーナーで落とす

上記の方法で落ちない変色の場合は、専用クリーナーでの洗浄をおすすめいたします。

ご自宅でできるゴールド&プラチナのクリーナーキットでしたら1000円程度で購入することができます、自分で変色を何とかしたい方はお試しください。

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法
Hagerty ハガティ ジュエリークリーナー 金とプラチナ用
③ジュエリーショップで磨いてもらう

自宅でのお手入れに自信がない、汚れが目立つという場合は専門家にお任せしましょう。超音波洗浄機などを使ってきれいに仕上げてくれます。

ジュエリーを購入したお店に持っていくと、サービスできれいにしてくれることもあります。

プレゼントなどほかのお店で購入したものであれば、できるかどうか相談してみましょう。

日ごろからジュエリーを美しく保つには

結局のところ、変色をしないように日ごろからのちょっとしたお手入れをしてあげることで、ジュエリーの変色って防げるんです。

下記に割と簡単なお手入れ方法をご紹介いたしますので、ぜひ実践してみてください。

①専用のクロスで拭く

ジュエリーショップや通販などで、専用のクロス(磨き布)を購入することができます。

K18だけでなくプラチナやシルバー製品、石を磨けるものもあるので、一枚用意しておくと重宝しますね。

おすすめのクロスは「鹿のセーム革」、当店でも永く愛用しておりますが、ジュエリーに傷をつけることなく汚れを落とし、表面のツヤが出て美しい金属の輝きがよみがえりますので、ぜひ鹿のセーム革はおススメです。

いち枚たったの千円前後で、よほどのことがない限り10年は持ちますので超お得です。

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法
ハープ謹製 鹿セーム革

 

②中性洗剤で洗う

ジュエリーは洗ってはダメ!なんてことを言うショップさんもおりますが、全然洗って大丈夫です、むしろ洗ってあげてください。

しつこい油や、チェーンの間の皮脂等は拭いただけで取ることはできません、ましたやジュエリー屋さんまでわざわざ行って超音波洗浄機で洗ってもらうなんてめんどくさいです。

中性洗剤(台所用洗剤)でたまに洗ってあげてください、指でこすり洗いをしてあげるだけでジュエリーの持ちが全然変わってきます。

細かい部分や、石と金属のすき間、チェーンなどの細かい部分はたまに柔らかめの使わない歯ブラシで優しく洗ってあげるともっと良いですよ。

ジュエリーの変色予防には日常のお手入れを

今回は、プラチナやゴールドが変色を起こしてしまうということ、またその原因や予防法、対処法をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

結局のところ、日常のお手入れが大事ですということに尽きるかと思います。

お気に入りのジュエリーの色が変わってしまった、なんてことのないように日ごろからジュエリーのケアもしてあげてください。

変色しても取り返しがつかないわけではないので、その時には近くのジュエリー屋さんに、もしくは当店ジュエリーキャッスルでもケアすることはできますので、ご相談ください。

金やプラチナは変色しないは間違い!原因と対処法
最新情報をチェックしよう!