ラボグロウンダイヤモンドとは、研究所などの専用設備で人工的に育成されたダイヤモンドです。「人工ダイヤモンド」「合成ダイヤモンド」「ラボダイヤ」といった名前で探されることもあります。

天然ダイヤモンドと本質的に同じ化学・物理・光学的性質を持つ一方、生まれ方は異なります。モアサナイトやキュービックジルコニアのような別素材でもありません。この記事では、呼び方の整理から天然との違い、購入前の確認点までを基礎に絞って解説し、詳しいテーマは専門記事へご案内します。

目次 [ close ]
  1. ラボグロウンダイヤモンドとは
    1. 「人工ダイヤ」「合成ダイヤ」「ラボダイヤ」との関係
    2. 天然ダイヤモンドと同じ性質を持つ?モアサナイト・CZとの違い
  2. 天然ダイヤモンドとの違い
    1. 生成方法
    2. 化学・物理・光学的性質
    3. 希少性
    4. 価格
    5. グレーディング・鑑定情報
  3. ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いを比較
  4. ラボグロウンダイヤモンドを選ぶメリット
    1. 同じ予算でカラットや品質の選択肢を広げやすい
    2. 日常のジュエリーとして取り入れやすい
    3. 用途やデザインの選択肢を広げやすい
  5. 知っておきたい注意点
    1. 天然とは希少性の考え方が異なる
    2. 資産価値・リセールを目的にする場合は別に考える
    3. 商品ごとに品質情報を確認する
  6. ラボグロウンダイヤモンドが向いている方/慎重に検討したい方
  7. 購入前に確認したい4つのポイント
    1. 1. 石の種類
    2. 2. 品質情報・グレーディングレポート
    3. 3. 用途・デザイン
    4. 4. 自分やパートナーが重視する価値観
  8. よくある質問
    1. Q. ラボグロウンダイヤモンドは偽物ですか?
    2. Q. 人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンド、ラボダイヤは同じですか?
    3. Q. 天然と見た目で区別できますか?
    4. Q. なぜ天然より価格が抑えられるのですか?
    5. Q. 鑑定書は付きますか?
    6. Q. 婚約指輪や普段使いにも選べますか?
  9. まとめ
  10. もっと詳しく知りたい方へ
  11. 参考にした情報

ラボグロウンダイヤモンドとは

「人工ダイヤ」「合成ダイヤ」「ラボダイヤ」との関係

ラボグロウンダイヤモンドは、英語の「laboratory-grown diamond」にあたる呼び方で、「研究所で育成された」という生まれ方を表しています。検索や会話では、次のような呼び方も使われています。

呼び方整理
ラボグロウンダイヤモンドJEWELRY CASTLEで使用する基本名称です
合成ダイヤモンド同じものを指す呼び方のひとつです
ラボダイヤラボグロウンダイヤモンドの略称です
人工ダイヤモンドよく使われる呼び方です。研磨材などの工業用途のダイヤモンドを指す場合もあります

この記事では宝飾用のダイヤモンドを扱い、以降は「ラボグロウンダイヤモンド」と表記します。

天然ダイヤモンドと同じ性質を持つ?モアサナイト・CZとの違い

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと本質的に同じ化学・物理・光学的性質を持っています。どちらも炭素の結晶で、硬さや輝きに関わる性質も基本的に共通です。

一方で、生まれ方は異なり、成長の仕方にも違いがあります。性質が共通していても、生まれ方まで含めて同一というわけではありません。

また、偽物や模造石ではありません。モアサナイトやキュービックジルコニア(CZ)はダイヤモンドに似せた別素材で、ラボグロウンダイヤモンドとは異なります。違いはラボグロウンダイヤモンドの見分け方で詳しく解説しています。

天然ダイヤモンドとの違い

共通点と違いを、5つの観点で整理します。

生成方法

天然ダイヤモンドは、地球内部の高温高圧の環境で長い年月をかけて形成され、採掘によって得られます。ラボグロウンダイヤモンドは専用設備で人工的に育成され、主な方法は次の2つです。

  • HPHT法(高温高圧法):天然が生まれる高温高圧の環境を装置で再現し、結晶を育てる方法
  • CVD法(化学気相成長法):炭素を含むガスを分解し、種となるダイヤモンドの上に結晶を成長させる方法

化学・物理・光学的性質

化学成分は炭素で、結晶構造も共通です。硬さの目安であるモース硬度はどちらも10で、輝きを生む光学的な性質も基本的に共通しています。

そのため、見た目だけで判別するのは難しく、肉眼や一般的な簡易検査では確実に区別できません。専門機関が専用の機器で検査し、由来を識別しています。

希少性

天然ダイヤモンドは産出量に限りがあり、その希少性に価値を感じる方も多くいます。ラボグロウンダイヤモンドは専用設備での育成により供給される点で、希少性の成り立ちが異なります。どちらが優れているということではなく、希少性を重視するかどうかが選ぶ視点のひとつになります。

価格

一般に、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドより価格が抑えられる傾向があります。ただし、ジュエリーの価格は、ダイヤモンドの大きさや品質に加えて、地金やデザインでも変わるため、単純には比較できません。

価格の見方は、ラボグロウンダイヤモンドの価格の見方と決まる理由で整理しています。

グレーディング・鑑定情報

ラボグロウンダイヤモンドの品質は、第三者機関が発行するグレーディングレポート(鑑定書)で確認できますが、発行機関によって記載方式が異なります。

  • IGI:カラット・カラー・クラリティ・カットの「4C」などを記載
  • GIA:2025年10月以降、D〜Zのラボグロウンダイヤモンド向けに、天然用の等級名称ではなく「Premium」「Standard」という記述方式を導入

そのため、表記を単純に並べて比較せず、どの機関のレポートかを確認しましょう。

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いを比較

項目ラボグロウンダイヤモンド天然ダイヤモンド
生成過程専用設備で人工的に育成(HPHT法・CVD法など)自然界で形成
成分・結晶構造炭素の結晶炭素の結晶
化学・物理・光学的性質天然と本質的に同じラボグロウンと本質的に同じ
由来の識別専門的な検査で識別できる専門的な検査で識別できる
希少性専用設備での育成により供給される産出量に限りがある
価格の傾向一般に天然より抑えられる傾向一般にラボグロウンより高い傾向
グレーディング情報IGIは4Cなどを記載。GIAは2025年10月以降、Premium/Standard方式4Cなどの等級で評価される

性質に共通点は多く、生まれ方や希少性、価格の傾向に違いがあります。どちらが優れているかではなく、何を重視するかによって選択が変わります。

ラボグロウンダイヤモンドを選ぶメリット

ラボグロウンダイヤモンドは、天然の代わりというより、別の視点から選べる選択肢です。

同じ予算でカラットや品質の選択肢を広げやすい

価格が抑えられる傾向があるため、同じ予算で、より大きなカラットや、こだわりたい品質条件を検討しやすい場合があります。実際の価格や条件は商品によって異なります。

日常のジュエリーとして取り入れやすい

特別な日だけでなく、日常のおしゃれとして楽しむ選択肢にもなります。ただし、つけっぱなしでよいわけではありません。長く使うコツはラボグロウンダイヤモンドの普段使いで解説しています。

用途やデザインの選択肢を広げやすい

リング、ネックレス、ピアス、婚約指輪など、石の大きさやシェイプ、地金、デザインの組み合わせも幅広く選べます。仕様は商品ごとに異なるため、各商品ページでご確認ください。

知っておきたい注意点

ラボグロウンダイヤモンドのメリットだけでなく、選ぶ前に知っておきたいデメリットや注意点も確認しておきましょう。

天然とは希少性の考え方が異なる

天然由来の希少性を重視する考え方もあります。「天然由来であること」を大切にしたい場合は、天然ダイヤモンドも含めて比較すると、納得して選びやすくなります。

資産価値・リセールを目的にする場合は別に考える

購入後の売却価格や資産としての価値を主な目的にしている場合は、ほかの視点も含めて慎重にご検討ください。ジュエリーの売却価格は、石の品質や市場の状況、売却先などで変わります。

ラボグロウンダイヤモンドの価値は、一律に「ある」「ない」と言えるものではなく、何を価値と考えるかで捉え方が変わります。詳しくはラボグロウンダイヤモンドの価値の考え方をご覧ください。

商品ごとに品質情報を確認する

カラット、カラー、クラリティ、カット、鑑定書の有無や発行機関、地金などは、商品ごとに異なります。購入前に、各商品ページの記載をご確認ください。鑑定書が付く場合も、どの石が対象なのかを確認しておくと安心です。

後悔しないためのポイントは、5つのチェックポイントにまとめています。

ラボグロウンダイヤモンドが向いている方/慎重に検討したい方

向いている方

  • カラットや品質の選択肢を広げたい方
  • 日常使いのダイヤモンドジュエリーを検討している方
  • 天然由来であること自体には、強いこだわりがない方

慎重に検討したい方

  • 天然由来であること自体に価値を感じる方
  • 希少性を重視する方
  • リセールや資産性を主な目的にしている方
  • 婚約指輪などで、パートナーとの価値観の確認が必要な方

どちらが正解ということではなく、ご自身が何を大切にしたいかが基準になります。婚約指輪として検討する場合は、ラボグロウンダイヤモンドの婚約指輪の考え方も参考にしてください。

購入前に確認したい4つのポイント

1. 石の種類

商品名や説明に、ラボグロウンダイヤモンドか、天然ダイヤモンドか、モアサナイトやCZなどの別素材かが明記されているかを確認しましょう。

2. 品質情報・グレーディングレポート

4Cなどの品質情報の記載、グレーディングレポート(鑑定書)の有無、発行機関、対象の石を確認します。機関によって方式が異なる点にも注意してください。

3. 用途・デザイン

婚約指輪、普段使い、ギフトなど、使う場面によって選びたいデザインや大きさは変わります。先に使う場面を決めると比較しやすくなります。

4. 自分やパートナーが重視する価値観

予算、大きさ、品質、天然由来であること、希少性など、何を重視するかを整理しておきましょう。贈り物や婚約指輪の場合は、相手の考え方も事前に確認すると安心です。

よくある質問

Q. ラボグロウンダイヤモンドは偽物ですか?

A. モアサナイトやCZのようなダイヤモンド類似石とは異なります。天然ダイヤモンドと本質的に同じ化学・物理・光学的性質を持ち、生まれ方が異なるダイヤモンドです。

Q. 人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンド、ラボダイヤは同じですか?

A. 人工的に育成されたダイヤモンドを指す呼び方として、多くの場合は同じ意味で使われています。ただし「人工ダイヤモンド」は工業用途のものを指す場合もあります。当店では「ラボグロウンダイヤモンド」を基本名称としています。

Q. 天然と見た目で区別できますか?

A. 肉眼や一般的な簡易検査では、確実な区別は難しいとされています。専門機関が専用の機器で検査して識別します。詳しくは見分け方の記事をご覧ください。

Q. なぜ天然より価格が抑えられるのですか?

A. 天然は採掘によって得られ、ラボグロウンダイヤモンドは専用設備で育成されるという、供給の成り立ちの違いなどが背景にあると考えられます。

Q. 鑑定書は付きますか?

A. 商品ごとに異なります。鑑定書の有無、発行機関、対象の石は、各商品ページでご確認ください。

Q. 婚約指輪や普段使いにも選べますか?

A. 選べます。婚約指輪はパートナーとの価値観を確認しておくと安心で、普段使いは扱い方を知っておくと長く楽しめます。詳しくは婚約指輪の記事と普段使いの記事をご覧ください。

まとめ

ラボグロウンダイヤモンドは、研究所などの専用設備で育成されたダイヤモンドです。天然ダイヤモンドと本質的に同じ化学・物理・光学的性質を持つ一方、生まれ方や希少性、価格の傾向、グレーディングの方式に違いがあります。

どちらが優れているかではなく、希少性、品質、大きさ、予算、使う場面など、何を重視するかで選び方は変わります。購入前には、石の種類と品質情報、鑑定書の内容を商品ごとに確認しましょう。

次に知りたいテーマに合わせて、価格・価値・見分け方・後悔しない確認点・婚約指輪・普段使いの各記事もご覧ください。

もっと詳しく知りたい方へ

価格を知りたい方へ

価値の考え方を知りたい方へ

見分け方を知りたい方へ

後悔しない選び方を知りたい方へ

婚約指輪として検討している方へ

普段使いを考えている方へ

基礎知識を踏まえて、実際の商品を条件をそろえて比較したい方は、楽天市場店のラボグロウンダイヤモンド一覧をご覧ください。品質情報や鑑定書の有無は商品ごとに異なるため、各商品ページでご確認ください。

参考にした情報

上記は2026年9月20日時点で確認した内容です。